児島玉野市民劇場

児島・玉野の地で演劇を観る非営利団体です。

1・2月例会『青空の休暇』

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ 公演

ミュージカル 青空の休暇

2021年1月26日(

18:00開場  18:30開演  20:30終演予定

場所=児島文化センター

 

原作=辻仁成 脚本中島淳彦 演出=鵜山仁 作詞=佐藤万里 音楽=吉田さとる 

 出演=畠中洋、井上一馬、清水明彦、宮田佳奈 ほか

 

あらすじ

 平成3年夏。真珠湾の攻撃から50年、かつて爆撃のため、大空に飛び立った3人の若者たちも、今や75歳。

 白河は操縦士、栗城は偵察士、早瀬は通信士、真珠湾奇襲作戦の時に同じ攻撃機に乗り、青春とも言えない青春をともに生きてきた3人も、今はそれぞれの家庭内で孤独を抱えていきていた。白河は3年前に最愛の妻、小枝が自殺し、今は息子夫婦と同居しているが、家庭にも馴染めず、何故妻が死ななければならなかったのか、分からないまま孤独な生活をしている。久々に3人で飲んでいた夜、突然早瀬からハワイに行く話が持ちかけられる。自分たちの青春とはなんだったのか、50年前のあの日、あの場所にもう一度触れてみたいとは思うものの、何故今ハワイに向かうのか自分たちも疑問と不安を抱えながら、それでも何らかの答えが見つかるかもしれないという期待とともに3人はハワイに向かった。 

 小枝にそっくりの日系通訳者ケイトとその母の佳代。3人が爆撃した戦艦ウエスバージニアの乗組員で、爆撃で片足を失ったアメリカ人リチャードとその妻浩子。ヨーロッパでアメリカ人として参戦した日系人で牧場を営む庄吉。不思議な出会いと「縁」の連続に驚きながらも言葉にできない答えらしきものを感じていく3人。

 庄吉の強い要望から彼の牧場へ案内された3人は、真珠湾攻撃の際に不時着し、長い間隠されていた九七式三号艦上攻撃機を目の当たりにする。それは自分たちの乗っていた攻撃機と同じもので、庄吉の父親が隠し守ってきたものだった。「頼む、こいつを大空に・・・」庄吉の願いに、3人は攻撃機を再び空に飛ばすことを決意するのだが・・・。そして真珠湾攻撃から50年、平成3年12月7日に、全ての後悔を捨てて、自分の青春の終結と小枝への思いを込めて、白河はエンジンをかけた。

「理屈ではない、生きた証として、飛ぶんだ!」 

 

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企画意図

 辻仁成氏の原作は、第二次世界大戦の話ではなく、男たちのロマンを綴った話です。飛行機を飛ばすというロマンは決して戦闘機を飛ばす意味ではなく、単純に、空を飛ぶという男たちの夢と憧れ、情熱であり、それを実現させた舞台です。初演、まだ40代であった、戦争を知らない俳優3名(駒田一、宮川浩、井上一馬)に75才を演じさせることに拘ったのは、自分たちの世代からのメッセージにしたかったからです。そして面白いことに再演するごとに、75才に近づく自分たちに向き合うことで、作品が深まってきました。21世紀を築く私たちにとって、決して忘れてはいけない20世紀の出来事。時代へのバトンを請負いながら、愛と青春と情熱を持ち続ける人になりたい。今回は、主演3人を新規に配役。50代となった彼らが75才をどう感じ、演じるのか、彼らの「愛」と「青春」をお楽しみください。

 

他会場観劇日

 

玉島文化センター  2月12日()18:30

 倉敷市民会館    2月13日()18:30 

          2月14日()13:00

 

※他会場で観劇する場合は、必ず観劇日の2日前までに「児島玉野市民劇場」事務局までご連絡下さい。